2022.12.03
令和4年度発表会
今日は発表会の日でした。お客さんが見ている中でとても緊張していたと思いますが、子どもたちは一生懸命頑張りました。
投稿の最後に3歳児・4歳児・5歳児クラスのダイジェスト映像がありますので是非ご覧ください。
ダイジェストのため、尺の都合でお子様全員が移っているわけではありませんのでご了承下さい。
(八幡こども園ではこういうことをやっています、と知っていただく目的で映像を作成しました。)
全体を通して、子どもたちの発達の連続性がみられとても良い発表会になりました。
0歳から5歳児クラスまで年齢が上がるにつれて、低年齢の子どもが持つかわいらしさから、高学年の子どもがもつたくましさへ徐々に変わっていく姿がみられました。
- リズム表現・リズム遊び(0~5歳児クラス)
『音楽に合わせて楽しく体を動かす』ことを目的に取り組んできました。
低年齢の子どもたちは、ピアノの音色が聞こえると自然と体が動きます(笑)先生の呼びかけにもよく反応してくれます。
先生やお友達のマネをしたり、手を叩いたり体を揺らしたり、一人一人が自由に表現しています。
高学年の子どもになると、体の動きがさらに大きくなり、音楽に合わせて体を動かすこと、表現の中にイメージやストーリ性を持たせて体を動かすことができるようになり、躍動感のある身体表現を見せてくれました。
高学年のリズム表現は今年度から取り組んできましたが、『音感』『リズム感』『身体表現』『情緒の発達』すべての面において素晴らしい成果があり、やってよかったと確信しています。
- マット運動・とび箱運動(3~5歳児クラス)
『静かな体育』、力任せではなく、丁寧に合理的に体を使い、自分の身を守れるように身体の動きをコントロールする力を養うことを目的に体育に取り組んできました。
マット運動では、マットに手をついて体を支える感覚(手のひらをどのように使うか・重心の位置)、背中や頭がマットに接地する感覚(背中を丸く・頭から接地しないように)、バランス感覚(体を支える)を習得しています。年齢が上がるにつれて体が大きくなり、力強くそしてやわらかく体を使って表現してくれました。
とび箱運動では、マット同様に手を使って体を支える感覚をはじめ、とび箱や踏切板の力を使って体(お尻)を持ち上げる感覚、走りこんで止まる、着地で自分の体を支える感覚を習得しています。3歳児クラスでは、まずとび箱とお友達になる、恐怖感を取り除いてあげることが土台となり、4歳児5歳児クラスと年齢が上がるにつれて、とびこしまでの基礎(助走・踏切板で垂直方向の力をもらう・とび箱に手をつき体を支える・着地で体を支える)を表現しています。
- 側転(4~5歳児クラス)
みどりの森八幡こども園のレガシー(受け継がれるもの・子どもの財産)です。
特に今年度は、『ピアノの音を聞いて表現できる子どもたちにしたい』という願いのもと取り組んできました。発表会で音楽に合わせて表現する姿を見て、その目標は十分に達成できました。
ただ側転、身体表現をするのではなく、音に合わせることの心地よさや一体感を子どもたちが学んでくれたのではないかと思います。
- 音楽劇(2~5歳児クラス)
低学年の子どもたちは、音楽や登場人物、情景のイメージに合わせて体を動かす、身体表現をすることがメインになります。学年が上がるにつれて、セリフや歌唱表現、人物の表情などを表現できるようになり、見ているお客さんが物語に引き込まれるような音楽劇を目指してきました。
音楽劇は乳幼児期の子どもたちにとって成長の糧となるもの(歌唱、音楽を聴く、体を動かす、楽しむ)がたくさん詰まった教材です。ただ物語を覚えるだけでなく、子どもたちの成長のために今後も楽しく取り組んでいきます。
- 発表会の目的と意義
この発表会の目的は主に2つあります。
1つ目は、保護者の方に日頃園でどういう活動をしているか、その時子どもたちはどんな様子でいるかということを見ていただきたいということです。コロナの影響もあり普段なかなか園の活動の様子を知っていただく機会が少なくなりました。年に一回の貴重なイベントにおじいちゃんおばあちゃん、大勢の家族おそろいでご観覧いただけてありがたいです。
2つ目は、発表会を通して子どもたちが成長するということです。実際にこの園を利用してくださっている保護者の方は感じられているかと思いますが、発表会を終えた子どもたちは大勢の人に見られている中で発表をやりとげた、今まで頑張って練習してきたものを出し切ったと、一皮むけてくれます。その機会を保護者の方に作っていただけて感謝の気持ちでいっぱいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
みどりの森八幡こども園 園長 稲葉將志